
MINAKEKKE - 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
個人的にはこんな別名をつけたい。『自己愛の成れの果て あるいは(芸術への一生の恋か)』。 こうなりたい、こうなっていたはずだ、という理想にそっぽを向かれ、それでも過去の栄光にすがり続ける主人公は自己中心的だし、いわゆる嫌な奴の部類に入るのだけれど、 どこか自分に重なる部分もあるから、嫌いにはなりきれないし、 ところどころ「アイタタタ……」と思いながら観ていた。 自分の理想に恋し続けられた者は美しいのか、はたまた、振り向いてくれないことを半ば分かりつつ恋をやめない者は醜いのか。 否、ただ夢を見ているわけじゃない、それに恋をしてしまっているから、やめられないのだと、ああなんて厄介だと思いながら、主人公のことを人ごとだと思えないのだ。「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」予告編(30秒)
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