
<第23回文化庁メディア芸術祭受賞作品展>開催に伴い、アート企画<ART MEETS TOKYO>が始動
<ART MEETS TOKYO>は、The Chain Museumとライゾマティクス・アーキテクチャー、デビッドワッツによる共同アートプロジェクトだ。現役学生や若手作家に作品の発表の場を提供すると同時に、「社会や人との接点」と「新しい発見と価値」を創出する実験的企画となっている。展開される作品はインスタレーション、映像、絵画、メディアアート、音楽、パフォーマンスなど様々。会期は9月14日(月)~9月27日(日)となる。 記念すべき第1回目の展示会場は、渋谷「sequence MIYASHITA PARK」の5Fにあるレストラン&バー「Dōngxī Restaurant & Sakaba」に決定した。店内には、表現方法の異なる5組の作家、東 弘一郎、志田 菜穂美、武田 萌花、ホシバナ、松橋 百葉の作品が展示される。食事と共に作品を楽しめるという、新たな体験に期待してほしい。


いつもアーティストは様々なアンテナを張っている。 それはモノを創るアーティスト、コトを創るアーティスト、オモイを創るアーティストなど様々なスタイルでアート思考は存在する。COVID-19が起きたときにもアーテイストの反応はすごく早かった。 様々なことを思考し、発信し、様々なメディアを通してアクションが始まった。ときに人生に出会わなくても成り立つものと言われがちなアートが、実は人の心に近い場所にいつもいたということ、社会に必要なものであることが311のときに気付かされ意識が薄くなってしまった感覚を再度呼び起こされた。 人と人が近く共存できない時代になってしまった今、その余白を埋めるためにアートを使うのは、社会とアーティストの関係を更に色濃いものにしてくれると思うし、これをきっかけに様々なシーンで実装し続けられることを切に願う。 このアイディアを授業の中で思いついた京都精華大学デザイン学科の3年の僕の授業を受けた学生の皆さん、志萱先生にも大きな敬意を表したい。
齋藤精一(ライゾマティクス・アーキテクチャー主宰)
距離というものをフィジカルに認識する時代に突入して、COVID-19以前の、人が持つ想像力やイマジネーション的な野生の感性の発揮どころが極端に減ってしまったような気がしていた夏の始まり。 誰かの気配を無意識に感じながら生活をしていたスペースに、人と人の距離の間に自然な形でアートが存在する街が生まれたらいいですね、と、齋藤さんとの会話から実現にむけて動き出しました。京都で着想したこの企画から、若い創造力を育む社会のありかたにまで目線を広げてくれたすばらしい機会を、今回の<第23回文化庁メディア芸術祭>は我々に与えてくれました。 参加してくれたすばらしい着想の5作品を鑑賞していただき、感性の高まった時の会話を盛り上げるためにも是非ドンシーの美味しいご飯やお酒も召し上がっていただけたら嬉しいです。<ART MEETS TOKYO>がこの秋の思い出のひとつになることを願ってます。
竹川潤一(デビッドワッツ/MUTEK.JP)
EVENT INFORMATION
ART MEETS TOKYO

第23回文化庁メディア芸術祭

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